酪農とは?現場のスタッフがお仕事の内容やよくあるギモンにお答えします

こんにちは。
将基酪農親牛チームの長江です。

当然ですが、

・酪農って具体的にどんなお仕事をするの?
・やっぱり朝は早いの?
・仕事ってキツくない?

と、酪農の仕事に関して疑問を持っている方が少なくないようです。

特にサラリーマンとして営業や書類仕事などをしていた方が、転職でいきなり酪農を始めるとなるとかなりハードルが高いと思っている方が多いかもしれません。
そこで、今回は具体的に「酪農」の仕事がどんなものなのかを実際に現場の雰囲気を見ながらご紹介していきます。

IT業界から酪農の仕事に転職

まず簡単に自己紹介をしますと、私は徳島県で2年ほど、ITの仕事をしていました。

ただ、憧れのIT業界ではあったのですが、忙しさや覚えることの多さに加え精神的なストレスも抱え込んでしまって転職を決意しました。
そこで興味を持ったのが「酪農」のお仕事です。

ペットを飼っていたこともあり、動物が大好きでした。
だからでしょうか、広がる自然とゆったり流れる空気、牛たちと戯れる穏やかな日常に憧れを抱きました。
そんな想像をしながらこの仕事を選んでいる時点で、当時の私がどれほど癒しを求めていたのかがよく分かりますね(笑)

四国最大級の規模を誇る将基酪農

将基酪農は、四国の中では最大級の規模を誇り、乳牛であるホルスタインが800~900頭ぐらいいます。
牛乳を出す牛は当然雌です。つまり、牛乳を出してくれるのはみんな「出産後の雌牛」ということになります。

そんな雌牛たちが900頭ほど暮らしているのが私の働く将基酪農なんです。
酪農というと広々とした牧場で放し飼いみたいなのを想像しているかもしれませんが、将基酪農の牛は基本的にずっと牛舎の中で生活しています。

酪農の仕事

酪農の一番の仕事は「牛の乳を搾ること」です。

同じ哺乳類である我々人間の女性も、授乳期に搾乳してあげないと炎症を起こしたり詰まったりしてしまいますよね?

それと同じように、牛たちも搾ってあげないと病気になってしまいます。
生き物が相手なので人間の休みなどは関係なく、台風が来ようが雪が降ろうが必ず毎日してあげなければなりません。

そんな親牛チームですが、仕事は朝5時からスタートし、チームで簡単にミーティングをした上で、それぞれの仕事に移っていきます。
乳を搾ること以外にも、いくつか酪農のお仕事で欠かせないものがあるので、ここで酪農の具体的な仕事をご紹介します。

酪農の主な仕事内容

  • 搾乳
  • 牛のエサやり
  • 調子の悪い牛の治療

搾乳
酪農の仕事といえば、一番は当然搾乳です。牛乳やそのほかの乳製品を作るための乳を搾っているのが将基酪農のお仕事です。
だから、何を差し置いても搾乳だけは絶対に外すことのできない大切な作業です。
お盆もお正月も関係なく、牛たちを思いやりがながら毎日必ず搾乳を行なっていきます。

牛のエサやり
搾乳と並んで大事なのが牛のエサやりです。
言ってしまえば牛は酪農家の商売道具。自分達が食べる時間を後回しにしても、牛にはしっかりと食事をしてもらい、たくさん乳を出してもらわなければなりません。

牛舎は広く、餌もかなりの量になるため、手作業ではとても追いつきません。
だから、牛の餌やりはショベルカーを使って行なっています。

800〜900頭分の牛たちのエサ・・・想像するだけでバカでかい牧草が思い浮かびますね(笑)

調子の悪い牛の治療
牛も生き物なので、時には体調を崩してしまうことがあります。
そして、牛は自分から「体調が悪いので休ませてください」とは言ってくれませんので、私達で気付いてあげる必要があります。
病気になってしまった牛をケアし、早く乳牛として復帰してもらうためにもしっかりと確認・管理を行なっています。

仕事は朝チームと夜チームの2交替

朝が早い酪農のお仕事ですが、その分夜も早く、朝チームは5時~15時までの勤務になります。
朝一の搾乳と昼からの搾乳が終わるくらいの時間なので、勤務時間で3回の搾乳をすべて対応することはできません。
だから、将基酪農の勤務は2交替のシフト制となっています。

酪農の仕事は「朝が早いからキツイ」というイメージを抱いている方は少なくないですが、夜遅くまで残業になることはまずないので、慣れればそれほどキツくはありません。
朝はとても静かで澄み切った空気、綺麗な日の出など思った以上にリラックスさせてくれる要素が多いので、朝早く起きることが逆に好きになったりもします。

牛にもいろいろな性格がある

仕事をしていて面白いなぁと感じたのは、牛にもさまざまな性格があるということが分かった時です。
牛は基本的に憶病な生き物なので、毎日エサやりをしていても自分からエサをねだったり、人に寄ってくるようなことはあまりありません。
ただ、稀に、牛の中にも好奇心旺盛な人懐っこい牛がいて、牛舎に入ると自ら寄ってきてくれたりします。
その姿を見ているだけでもすごく癒されます。

思っているよりもちゃんと休みを取れる?

酪農の仕事といえば朝は早く、夜は遅く、年中無休といったイメージがあるかもしれません。
実際に、年中稼働はしていますが、働くスタッフはそんなことはありません。
定期的にお休みもあります。

私は長めの連休をとったことはありませんが、海外から働きに来ている方の中には有給を連続で使って国に帰っている方もいます。

生き物で繊細な牛たちをしっかりと管理するためには、働く私たち人間が健康で元気でなければいけません。
将基酪農では交代制でワークライフバランスを出来る限り整え、お休みも取りやすい職場環境を整えています。

酪農の仕事をやってみませんか?

仕事を探す上で「酪農をしたい!」と考えている方はあまり多くないかもしれません。
ただ、働いてみると仕事はすぐに覚えられるし、やっていくと意外に深いところもあってとてもやりがいのある仕事であることは間違いありません。

将基酪農では、未経験者のお仕事体験も受け付けています。
私も、仕事を体験させていただいた上で入社を決めたので、「いきなり申し込みをするのはちょっと不安・・・」という方はぜひ活用してみてください!

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